『宇宙技芸の多様性』(by Daisuke Harashima) in The Adventurers of Media Theory (University of Tokyo Press, 2023)

著者 伊藤 守
発売日 2023/09/01
ISBN 978-4-13-050209-2
判型・ページ数: A5 ・ 400ページ

はじめに(伊藤 守)

Ⅰ メディア論の目覚め
ガブリエル・タルド:モナド論からメディア論へ(伊藤 守)
ヴァルター・ベンヤミン:媒質から複製技術メディアへ(竹峰義和)
テオドール・W・アドルノ:同一化と抵抗の弁証法(竹峰義和)
レイモンド・ウィリアムズ:テレビのフォームとフォーメーション(山田雄三)
マーシャル・マクルーハン:メディア論の発見者(門林岳史)

Ⅱ メディア論の展開
ジャン・ボードリヤール:モノの記号論からメディアのシミュラークル論へ(塚原 史)
ウンベルト・エーコ:偶然からのメディア論!?(西 兼志)
スチュアート・ホール:イデオロギー分析としてのメディア論へ(有元 健)
アンジェラ・マクロビー:フェミニスト・カルチュラル・スタディーズの広がる領野(河野真太郎)
レイ・チョウ:眼差す力とメディア(本橋哲也)
フェリックス・ガタリ:Machine=「機械」の思想(伊藤 守)
フランコ・ベラルディ(ビフォ):アウトノミア運動と自由ラジオ(毛利嘉孝)
ポール・ヴィリリオ:メディア技術の速度(今関裕太)

Ⅲ デジタルのメディア論
フリードリヒ・キットラー:メディアの系譜学と技術への問い(大宮勘一郎)
ベルナール・スティグレール:〈アテンション〉からのメディア哲学(西 兼志)
マーク・B・N・ハンセン:テクノロジーと身体の媒介者(増田展大)
レフ・マノヴィッチ:デジタル文化のメディア論(堀 潤之)
アレクサンダー・ギャロウェイ:脱中心化以後のコントロールはいかに作動するのか(松谷容作)
マシュー・フラー:ソフトウェア・スタディーズを組織するメディア実践者(毛利嘉孝)

Ⅳ メディア論の最前線
トーマス・ラマール:アニメを通して思考するメディアの理論化(藤木秀朗)
ヘンリー・ジェンキンズ:媒介(メディエイト)される文化(渡部宏樹)
ロザリンド・ギル:変容し続けるメディア・ランドスケープと女性性(飯田麻結)
サラ・バネット=ワイザー:メディア文化と両義性の政治(田中東子)
ジョディ・ディーン:メディア論と左翼政治の交点に立つコミュニスト政治学者(水嶋一憲)
エルキ・フータモ/ユッシ・パリッカ:メディア考古学はどこへ向かうか(大久保 遼)
ブライアン・マッスミ:〈不安/恐れ〉とテクノロジー(伊藤 守)
ユク・ホイ:宇宙技芸の多様性(原島大輔)

おわりに(伊藤 守)

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